Grief文本歌词
無機質な部屋の中
貴方の呼吸の音が弱く響いた
それだけの時が流れた
天井のキャンパスに思い描いた
貴方の景色はどんな色だろう
もし命に形があったら
多分それは流れゆく水のように型を変えて
つかもうとしても指と指の隙間から
溢れ落ちて掬えない
冷たく湿ってゆくその肌に触れていたのに
何も変えることもできない そんな僕だ
弱く開いた瞳と 溢れる感情の波に
ただ飲み込まれてく
知れば知るほどに
貴方を失うのが怖くなって
どれだけの時が流れた
感情が麻痺しているのに気付いた
自分の心が壊れないように
もし命に形があったら
多分それは一条の細い糸にどこか似ていて
手繰り寄せても指と指をすり抜けて
僕にはそう掬えない
もし伝えたい気持ちがあったなら
どんなことを差し置いても すぐに伝えなきゃダメだと思った
もし叶えたい願いがあったなら
止まってる暇はない 動き出さなきゃダメなんだ
もし生きていることを当たり前だと思うなら
ちゃんと生きていないのと同じなのかも知れない
もし貴方の当たり前を守れていたとしたなら
そんなことに気づくこともなかったのかも知れない
冷たく湿ってゆくその肌に触れていたのに
何も変えることもできない そんな僕だ
弱く開いたその瞳と溢れる感情の波に
ただ飲み込まれてく
遠くなってゆく 貴方が記憶になってゆく
残るものは胸を締める痛みだけだ
まだ凍てついた心と過ぎ去る時間の狭間で
ただ佇んでいる
もし命に形があったら
多分それはまた巡りゆく時をいつかきっと超えて
そんなことを願っても仕方ないんだ
貴方を僕は救えない