Blüe
Blüe(ブルー)は、日本のヴィジュアル系ロック・バンドである。1998年にバップからメジャーデビュー、2002年に解散した。バンド名は「Blüe」および「BLÜE」の二通りの表記が見られる(#外部リンクを参照)。
来歴
1995年7月、大阪府大阪市中央区西心斎橋のライブハウス「Bahama」にて初ライブを行い、活動を開始する。
1996年6月、オムニバス・アルバム『THE END OF THE CENTURY ROCKERS I』に参加する。この時点でのメンバーはSHIGE、SAKI、JUN、DIE、TETSUの5名であったが、同年11月17日に開催されたインディーズレーベルKreisの設立イベント出演時には、DIEを除く4名編成となっている[3][4]。同年11月23日、Kreisから初のシングル『月と太陽』をリリースし、発売から1週間で約4000枚を売り上げる[5]。
1997年1月、SHIGEとTETSUが脱退し[6]、同年3月からARIHITO、SAKI、JUN、HAYATOの4名で活動する[2]。
1998年6月、バップからシングル『SHELLY』をリリースし、メジャーデビューした[7]。
2000年、楽器メーカーFERNANDESから、SAKIモデルギター「MS95-BL」およびJUNモデルベース「J95-BL」が発売された。
2002年、解散。
メンバー
ARIHITO(ありひと、3月25日[2] - ) - ボーカル
SAKI(さき、5月10日 - ) - ギター
JUN(じゅん、5月16日 - ) - ベース
HAYATO(はやと、11月13日- ) - ドラム
旧メンバー
SHIGE、TETSUついては「ENDLESS」も参照
SHIGE(しげ) - ボーカル
TETSU(てつ) - キーボード
DIE(だい) - ドラム
評価・音楽性
『Vicious』1997年2月号は、楽曲について「構築された深みのあるサウンドとポップなメロディセンス」、SHIGEの歌声について「深みのある歌声は、聴き手の感情を感涙させるだけの力を備えている。」と評した[4]。
メジャー1枚目のアルバム『SINCE』について、『CDジャーナル』は「メロディアスで透明感あふれるサウンド」、「ポップな感覚に秀でている」と評し[10]、『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』は次のように評した。
まだ拙さは感じさせるが、彼ら最大の武器である繊細なメロディセンスと大衆受けするポップセンスは、この頃から確かにあった。
— 「ヴィジュアル系ディスクガイド名盤100選 1980~2003」、『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』、宝島社、 99頁。
メジャー6枚目のシングル『少年の詩』(2000年7月)をリリース時、『Vicious』2000年8月号は、サウンド面での大幅な変化とグルーヴ感が増したことを指摘している[2]。同作では前作まで使用していたキーボードやドンカマチックを使用せずにレコーディングされた[2]。キーボードについてメンバーは、メジャー2枚目のミニ・アルバム『Frontier』(2001年9月)リリース時、以前はキーボードありきで考えていたが、現在はバンド・サウンドに自信があり、キーボードは「味付け」のようなものであると語っている[11]。
関連人物
藤田幸也(YUKIYA)
YUKIYAによると、彼はSHIGEを始めBLÜEとの出会いがきっかけとなり、インディーズレーベルKreisを設立した[12]。なお、BLÜE初のシングル『月と太陽』は、Kreisにとって最初のリリース作品である[5]。
インディーズ時代に、シングル『月と太陽』、ミニ・アルバム『misty』および『BREATH』、ビデオクリップ集『Times』をプロデュースした[13]。
ENDLESS
ENDLESSは、BLÜEの元メンバーのSHIGE、TETSUによる音楽ユニットである[14]。彼らのBLÜE在籍時にリリースした楽曲「Rain」および「月と太陽」(原曲はシングル『月と太陽』に収録)を、2007年および2009年にセルフカバーした